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◆ 第四句集
第43回現代俳句協会賞受賞作家

白鷺の張りつめし脚比良は雪
　生かされていま在るいのちのかがやきをと希っています。常に明るさをみつめてゆきたいと思います。
（あとがき）

水つかう見えぬ花粉が夜も流れ
かがやくはひとの内側月の梅
花桃や行李のなかの紅絹（もみ）ほろび
一歩寄れば一歩激しき不動滝
炎昼や離れてふたつ火打石
宝石箱へ失いしもの天の川
かたまれば白とて燃える曼珠沙華
山ぶどう浪費というは人の身に
海光り冬透明な胡椒壺

装丁・君嶋真理子　四六判上製カバー装　200頁