第23回鬣TATEGAMI俳句賞受賞!
おめでとうございます
◆最新句集
句集『水月伝』は、現代俳句文庫『大井恒行句集』(一九九九年一二月)以後、二〇〇〇年から二〇二三年に至る二三年間の作品から選びとった。
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ボクのこれまでの単独句集はすべて故人に捧げられている。
本句集もまた、大泉史世と救仁郷由美子に捧げたいと思う。
◆作品紹介
明るい尾花につながる星や黒い骨
〈近い帰国(スコーラダモイ)〉いくたびも聞き日本海
光の粒の蘇生す済州島(チェジュド)ヤブツバキ
猪飼野は風の道なり風の道
触れているこの世の手には地震の風
原子炉に咲く必ずの夏の花
叫びは立ちこめ土砂より速く飲み込む海
鳥かひかりか昼の木に移りたる
雨を掬いて水になりきる手のひらよ
くるぶしを上げて見えざる春を踏む
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[おおいつねゆき(1948〜)「豈」「ことごと句」同人]
装丁:和兔
A5判変形並製カバー装
140頁
2024/04/23刊行