◆第一句集
初夢の大気圏より決める着地
現実把握力と想像力。作者の俳句の現代性はこの両翼の力を得て、今後もさらに自由に展開されていくことであろう
(序に代えて・佐怒賀正美)
◆作品紹介
夕凪や父母のなごりの家広し
手渡しの無骨な愛の牡蠣啜る
海亀を迎へに来たる女波かな
マスカット少女の中の発光体
百獣の隊列満月の高速路
スノーボーダー空の急所を押し上げる
ウイルスに縮む世の丈鳥雲に
時禱書の零葉に秋の日のなごり
初夢の大気圏より決める着地
炎昼の都市にめり込む古墳群
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[あだちまさよ(1959〜)「秋」編集長]
序:佐怒賀正美
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
180頁
2024/04/17刊行