◆第一句集
ふらここを漕ぎて子は今ひかりの子
久美子さんの来し方の凝縮されたこの一集を足掛かりに、更に高みを目指されることは日頃の俳句への関わり方からも想像できる。
(序より・名村早智子)
◆自選十句
短夜の病室時を刻む音
爆心地に探す四葉のクローバー
千の風孕みて千の鯉幟
惜しみつつ秋を掃き出す竹箒
月光に研がれ明日を待つ冬芽
馬駆くる大地の鼓動霾れり
春逝くや夢殿は厨子閉ぢしまま
不機嫌な砂場トンネル梅雨に入る
海神へ夕焼のレッドカーペット
長き夜を絵本の海に溺れし子
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