◆句集
二〇〇四年三月、余白句会に誘われて、はじめて俳句をつくった。このときは、田中裕明夫妻がメインゲストで、私は見学者であったが、投句した三句のうちの一句に田中氏が「天」をつけてくださった。
啓蟄や虫の挨拶あっちこち
田中氏のあたたかい後押しで、私の俳句が始まった。
(あとがきより)
◆収録作品紹介
啓蟄や虫の挨拶あっちこち
中ジョッキことりと置いて四月馬鹿
イタリアのおんなのくちびる虎魚雲
くちびるよ処女航海よ夏真昼
虫の音や曳舟夜間中学校
鰯雲ヌードのまんま消えてゆく
兎とぶ沖を見ている彼をみている
冬うらら猫の尾たらす庇かな
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[つじけん(1946〜) 余白句会会員]
装丁:和兎
四六判変形ペーパーバックスタイル
112頁
2024/03/03刊行