◆最新詩集
言葉を探し歩き、手に入れたものを味わうのは良いものです。言葉の方も喜びや悲しみを体験した老人を歓迎してくれています。
(あとがき)
◆作品紹介
血の臭いに歓喜し
身を細くして立ちあがり
落葉の上で待ち伏せしていた
ゆらゆら揺れていて
厚い靴下の上からでも忍び込み
血を吸い膨らんでころんとなった
決死の蛭だ
血がほしい
支えがほしい
ゆらゆら
(「ゆらゆら」より)
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[ひらきたんま(1939〜) 詩誌「豆の木」「ここから」]
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
128頁
2024/03/03刊行