◆第一句歌集
藁塚の一隊歩き出す月夜
共通しているのは知的感性が句を作らしめているところだ。単なる写生から踏み込んだもので、これは『ペチカ』全句に感じられ、重量感を持つ一書となっている。
跋・渡辺徳堂
◆自選三句
引揚げの荷に入れざりし雛はも
Eメール良夜を飛べり異国まで ※
冬ネオン街は浪費の美しさ
◆自選二首
美しきけもののごとくしなやかに青田波うつ風渡るとき
風すさび波頭の飛白散らしたるジョージア海峡紺碧の秋
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[にしばやしせつこ(1935〜)「ぽち袋」所属]
跋:渡辺徳堂
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
170頁
2024/01/22刊行