◆第一句集
顔見世の火照りを醒ます橋の上
「馬醉木」本流の写生と抒情があります。
氏の熱意が岡山に再び「馬醉木」の魂を築いて下さった事に感謝すると共に、力強さをいただきました。
(序・德田千鶴子)
◆自選十句
月の石観むと長蛇の炎天下
秋櫻子先生とゆく藺田のみち
新婚の旅はみちのく紅葉舟
久々に母と行く道桐咲けり
南座を出で本物の雪にあふ
豊作を尋ね白寿の父逝けり
白南風や牛呼び戻す島ことば
新設の校歌仕上がる新樹の夜
桜ごち搾乳に律生まれけり
虚弱児の喜寿を賜ひぬ冬至風呂
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[そねくんぷう(1946〜)「馬醉木」当月同人]
序・德田千鶴子
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
194頁
2023/12/22刊行