◆第二句集
朝顔の紺の深きは天に咲く
初めて馬醉木を購入して以来、自己流の句を投句してきたが一句も取り上げられることはなかった。私の作品が一句馬醉木に載ったのは、それから一年半後の昭和二十五年九月号だった。俳句に興味をもって七十年続けられたのも水原秋桜子先生始め歴代主宰、同人、同僚各位のお陰と心から感謝申し上げる次第です。
(あとがきより)
◆収録作品
朝百舌や妻と揃ひの旅支度
パパイヤの青き実に降る朝の雨
灯を入れて闇膨らます大ねぶた
打水や考の匂ひの日和下駄
白菜の日の温もりも漬け込みぬ
朝顔の紺の深きは天に咲く
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[たなかとしお(1927〜2017)]
附記:田中俊光
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
234頁
2023/11/11刊行