◆第十句集
箱廻し来るころ山に雪つもる
「明るく生き生きとした俳句づくりを目指して、俗に流れることなく、
作品の文芸性を確立したい。写実を通して品格ある抒情を追求したい」
(著者)
◆自選十句
竹夫人抱けばささくれをりしかな
新生姜ばりばり噛みてながらへる
玉垣に裸灯ひとつ飾売り
鰻食ふ元気に経を読むために
夏服の少女乗り込む島渡船
秋遍路杖新しく発ちにけり
泥喰うて恋のはじまるむつごらう
島の子の楽しみなくて泳ぐなり
旅人に酒をふるまふ浜節句
箱廻し来るころ山に雪つもる
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[ふくしませいぎ(1938〜)「なると」主宰]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
178頁
2023/09/30刊行