◆第三句集
たましひのはばたき聴かん秋の空
句稿を整理しつつこの十年余りを振り返ると、多くの方々の力を借りて句作を続けることができたことを感じる。
(あとがき)
◆自選十句
しろがねの滝落つ春の雪のなか
たましひのはばたき聴かん秋の空
太陽と雲すれちがふ植田かな
耳澄ますときは目を閉ぢ秋の声
曙光まだ大地を染めず初鴉
夏つばめ水平線へ空傾ぎ
漆黒の犬に甲斐の名雪催
茉莉花の燦々と雨弾くなり
冬凪の埠頭働く音に満ち
露草や流星群の一夜明け
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[たてのゆたか(1955〜) 「郭公」創刊同人]
装丁:和兔
四六判フランス装カバー掛け
188頁
2023/08/26刊行