◆第一歌集
日を透かし重なり合える欅若葉濃きと薄きの緑をなせり
その時の光景、情景が鮮やかに甦り、
自分の来し方にも思いを馳せることができて、
まとめるという作業もよいものでした。
(あとがき)
◆作品抄出
若葉萌ゆる伊那の山並み水張田に姿映して収まりており
葉を落とし欅は枝の細きまでくきやかに見す真青の空に
手をのばし触わりてみたき白き雲八千メートルの高度飛びつつ
アマゾンの川の恵みのあるがままに生くる人らぞ手を振りくるる
梅雨の日に赤きサンダル求め来て夏の日射しを心待ちにす
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[わりたたかこ(1940〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
238頁
2023/08/10刊行