◆ 第一句集
ふんわりと暖かい作風の中に、確かな一筋のバックボーンが通っている。まさしく「作品は人なり」なのである。
(鈴木石夫・序に代えてより)
『青胡桃』は「はじめて」や「どきどき」が一杯の楽しい句集である。この人ならではの感じ方が新鮮で嬉しい。 (前田弘・帯より)
あちこちの春を摘みつつ千曲川
囀りやゆっくり山が動きだす
はじめての化粧のように種を蒔く
耕せば土ふふふふと笑いけり
心太おいしい話逃げてゆく
序に代えて・鈴木石夫 帯・前田弘
装丁・君嶋真理子 四六判並製ソフトカバー装 182頁
●著者略歴
1936年10月長野県茅野市に生れる。1982年故相川津音先生に師事、「顔」入会。1991年現代俳句協会会員となる。1992年「顔」同人。1993年「顔」退会。1994年「花顔」創刊同人。1995年「花顔」退会。鈴木石夫先生に師事、「歯車」入会、現在に至る