◆第一句集
星涼し未知なる島へ丸木舟
日常のささやかな心の動きや、ふと目に留まったことが蒸留され、
十七音の器に収まると、何やら不思議な気もします。
(あとがき)
◆自選十句
地下鉄はひとときそとへ春浅し
幸せをこぼさぬやうにチューリップ
神の島ゆたかに受くる緑雨かな
寺社なべて坂の上なり飛花落花
十二神将吐く息の白からむ
蜻蛉の飛びてたちまち空の色
月白や人工知能育ちゆく
語りたき本ありバレンタインの日
豆乳ににがりを入れて無月かな
星涼し未知なる島へ丸木舟
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[おおしたあやこ(1960〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
180頁
2023/06/18刊行