◆第一句集
家中の鏡を磨き春を待つ
春子さんの句はユーモアもたっぷりで、思わず吹き出してしまうような句も多く、
読者を飽きさせることがない。
(序・白濱一羊)
◆自選十句
杉花粉遠くへ行きたがる男
トーストは聖書の厚さ涼新た
うららかや門の乳鋲のF カップ
放課後のやうな静けさ木の実降る
実ざくろや口のとんがる反抗期
風受けて音叉となりぬ冬木立
家中の鏡を磨き春を待つ
花びらに磁力ありけり花筏
袖折ろか衿立てやうか更衣
年玉や電信柱めく十五
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[おおひらはるこ(1945〜)「樹氷」同人]
序:白濱一羊
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
190頁
2023/07/12刊行