◆第一句集
名付けしは薫風よりと父の言ふ
風から知る四季の移ろいを詠うだけでなく、時には自分の生きようを風に重ね、作者の時々の気持ちが風を通して伝わってくる。
序より・飯島ユキ
◆作品紹介
あえかなる風の譜にのり柳絮舞ふ
ものの芽をほぐして風の艶やかに
葱坊主愚直に生きて風まかせ
あやまちを風に許され芥子の花
らいてう忌白一色の街の風
捨てたしと思ふものあり秋の風
芒原迷ひためらふ風の道
凩や風来坊を友として
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[ほりかおる(1937〜)「羅ra」会員]
序:飯島ユキ
栞:太田治子
装画:堀 澄子
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
184頁
2023/06/14刊行