◆第三句集
恩師との永久の別れや秋深み
コロナ禍以後は目まぐるしいスピードで社会が変化している。同時代を生きて来られた方々には、特に心に響く句が必ず見つかるものと思う。
(序・鈴木すぐる)
◆自選十句
立ち昇る大き炎や厄払ひ
人来ては春潮に向き腰おろす
連れられて子にお任せの花の旅
ゴールは無し行く手明るき雨蛙
今年また梅干し漬けて一つ老ゆ
盆来たるはらからは皆身まかりて
明日離るる町を一巡十三夜
物をよく見よとの教へ水澄めり
母の忌のひと日をここに枯木宿
句の道を遅々と歩めり翁の忌
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[ふくだとしこ(1935〜)「雨蛙」同人]
序:鈴木すぐる
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
220頁
2023/04/28刊行