[立ち読みする]
柔軟で明晰、対象を詩情ゆたかに詠い上げた珠玉の第二句集。
「蓑虫の遊びせんとや糸伸ばす」『梁塵秘抄』の「遊びをせんとや……」をふまえ、自分と蓑虫が一体となっている。このように柔軟で明晰、対象を詩情ゆたかに詠い上げた珠玉の句集。 (鷹羽狩行・帯より)
形代のをみなか袖をひるがへし
目礼に遠く応へし花野びと
のどけしや砂より鰈の目が二つ
時計から人形が出て降誕祭
木道の朽ちしところに水芭蕉
帯・鷹羽狩行
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 200頁
●著者略歴
昭和7年大阪生まれ。昭和56年「狩」入会。昭和59年狩同人。平成2年第1句集『忘れ潮』上梓。平成15年巻狩賞(同人賞)受賞。狩白羽同人。俳人協会会員