◆第三句集
この句集には、子どもたちの勧めもあり、私の俳句人生の「思い出」となる百七十四句を掲載しました。第一句集、第二句集を始め、様々な句会などでご評価いただいた作品をまとめたもので、子、孫、曾孫に目を通してもらいたい句を選びました。
(あとがきより)
◆内容紹介
校名を縫ひし袴や弓始
崩れ去る渦潮を追ひ春鷗
捕虫網買はれて直ぐに風孕む
天に闇返して花火終はりたり
皺々の中に象の眼秋暑し
稲刈機峡の隅々まで響く
手応へのなきもの押へ落葉籠
日の匂ひさせ野遊びの子が戻る
蝶来ては去る牛小屋の明り窓
待つ人のなきバス停や余花の雨
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[やまぐちかずよ(1928〜)「香雨」同人]
跋:山口建
装丁:君嶋真理子
四六判上製函入り
290頁
2023/03/03刊行