◆第一句集
産業廃棄物の山 墓である
一行詩をたしなむ作者の
型にはまらない第一句集。
どこか懐かしく、心に響く一書。
◆自選十句
蜩が日暮に鳴いた帰ろうね
天上も花どきですかお母さん
行く春やエスカレータに僕ひとり
少年やのうぜんかずら散り急ぐ
産業廃棄物の山 墓である
七月の若き狙撃者の黒髪
戦争に勝者はいない虎落笛
渋谷スクランブル交差点夕立
小夜時雨自動販売機が濡れる
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[さとうのぶしげ(1939〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
128頁
2023/02/01刊行