第25回北海道俳人協会賞・第38回北海道新聞俳句賞をW受賞!!
◆第二句集
遠汽笛羽のかろさの春帽子
常に前を向いて天与の命を大切に生きていこうとする気持ちが、この句集をこのように清々しいものにしているようだ。
(序・村上喜代子)
◆自選十二句
水温む水の流るるやうに生き
遠汽笛羽のかろさの春帽子
生き死にに日差し等しき春朝
逃げ水を追うてどこへも行きつけぬ
樹の齢磐の齢や滴れり
天の声地の声秋の海光る
稲の道?歌の山へつづきけり ※?歌
ひかり飛ぶ蜻蛉や気がつけば独り
秋深し文箱の底に反故の文
攻め焚きの窯の声きく霜夜かな
枯れてゆくものの匂ひや日箭の中
はればれと枯るる大樹や父の声
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[なとりみつえ(1947〜) 「いには」そよご集集同人・「アカシヤ」木理集同人]
序:村上喜代子
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
200頁
2022/12/31刊行