◆第一句集
辞世句は山の讃歌や雪蛍
辞世句は早い早い。
病室での句と思うが、元気になられた今、是非山への旅を続けてほしい。これからですよ、人生も俳句も。
(序より・德田千鶴子)
◆自選十句
大花火果て放心の闇ありぬ
はたゝ神鰡を仕留めて去りゆけり
羅に歳月纏ふこゝちかな
また次の時雨来てゐる橋の町
寒雀日向の端を啄めり
春耕や空にもありし雲の畝
蚕豆の花や一村がらんどう
曼珠沙華この世に余白ある限り
寒鯉の眠りつ移る日向かな
みちのくの野鍛冶の響く水の秋
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[はぎにわいっかん(1945〜)「馬醉木」同人]」
序:德田千鶴子
装丁:和兔
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2022/11/07刊行