◆第一句集
追羽子のスマッシュそれを返しけり
本書は、椋俳句会に入会した平成十八年から、平成三十一年(令和元年)までの、十四年間の句から、二九一句を収載したものです。改めて眺めてみると、夏の句が多く、自分でも不思議に思います。吟行や旅行など、出かけることが多かったせいもありますが、夏は私の好きな季節ですので、自然とこうなったのかもしれません。
(あとがきより)
◆内容紹介
誘はれて引く大吉の初御籤
赤き実を赤くし春の雪消ゆる
耕しの男ふり返りもせずに
枝先を折りたる音や夏はじめ
芹の花をとこは風を嬉しがり
秋風にぺたんと猫の痩せてをり
芋虫に眠たき色のありにけり
寒き眼をディスプレイより上げにけり
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[かめいちよし(1963〜)「椋」会員]
序句:石田郷子
装丁:和兔
四六判ペーパーバックスタイル
174頁
2022/08/05刊行