◆第一句集
まなかひに鰆の頃の海の色
俳句は私たちの拠り所であり、ふるさとである。
(序・石田郷子)
◆自選十句
三叉路の三角ばたけ瓜の花
里神楽指の太きが舞ひ上手
ちよんちよんと十日戎の飴細工
練炭の炎がぽぽと巫女の舞
まつすぐな杉を映して水が澄み
藷掘りや先生の笛きらきらす
かぎりなく茶畑のある涼しさよ
花桶のひと先頭に水の秋
おしろいの花や釣舟仕立てます
一本の桑の木のある雛の家
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[やまだみお(1937〜)「椋」会員]
序:石田郷子
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
202頁
2022/07/20刊行