◆第一歌集
てのひらにほのと灯りてあたたかき思ひを置きて蛍はとびぬ
自然が好きで、庭の植物を中心に四季のうつろいを短歌に托して残してきました。
(あとがき)
◆自選五首
邯鄲は秋の終りの日溜りの野菊に寄りてよよと鳴き交ふ
水際の山紫陽花は雨後の午後の木洩陽うけて光りぬ
リラ冷えの雨にもめげず白き花大山蓮華は凜と咲きたり
湯の宿は石原にあり海鳴りに江差追分紛れてきこゆ
四十雀庭の繁みに子育てし牡丹の咲く朝巣立ちてゆきぬ
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
*
[あずまゆきもり(1927〜)北海道アララギ・旭川アララギ短歌会会員]
装丁:君嶋真理子
四六判上製函入(合本)
上巻200頁・下巻284頁
2022/08/08刊行