●第一句集
ひと雨ののち紅白の梅そろひ
小栗さんの俳句の魅力は向日性にあると思う。表現が明快で、読む人の心を明るくしてくれる。
(序より・片山由美子)
●自選十句
咲き揃ひ飛び立つばかり白木蓮
夏来る水玉のシャツ縞のシャツ
うすみどりふかみどり和し五月かな
子らの髪父が刈上げこどもの日
母の日やきんぴら肉じやが玉子焼
これ以上寄らば崩れむ白牡丹
短夜や王女と新聞記者の恋
死に至るまで見てしまひ蟻地獄
コスモスのアダージョラルゴモデラート
出てゆかず追ひ出しもせず冬の蠅
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[おぐりしづえ(1942〜)]
序:片山由美子
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
132頁
2021/07/04刊行