◆第一句集
先生と少し酒飲む良夜かな
俳句との出会いが、第二の人生を感動のあるものにしてくれたので、句集のタイトルは「邂逅」とした。
(あとがきより)
◆自選十二句
みどりごを妻が洗ひて良夜かな
秋冷や山廬の庭に下駄置かれ
春近し泣くぞと見せて笑ひ顔
豊穣の五穀を供へ冬支度
数へ日や話題とぎれぬ理髪店
七人の囀るごときランドセル
旧友の新著読みをり夜の秋
子を知らぬ父眠る島終戦忌
嫁がせし丹波篠山薬喰
頂上の明日香の風や稲の秋
将軍の生母と乳母の墓朧
輿に乗る一休禅師柿日和
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[やましたあきひろ(1940〜)「百鳥」同人]
序句:大串章
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装グラシン掛け
95頁
2021/07/05刊行