第19回日本詩歌句随筆評論大賞俳句部門奨励賞、第26回自費出版文化賞特別賞受賞!
◆第一句集
蟾強かヒトは愚かや戦なほ
首都東京の一角に現れる蟾蜍を身に近く詠い、その時に即して詠う自在さがここにある。
(序・江崎紀和子)
◆自選十二句
人の手に余る神の火春霙
その年のこと語りつつ梅酒酌む
してみむとてするなり我も日傘さす
陋巷に虹見る人と見ぬ人と
雁風呂や草木に神の宿る国
爬虫類ショップ静かや夏の月
初鰹ちよいと厚めに切つとくれ
蟾蜍土下座の姿して不遜
冬の海人拒むなり拒むなり
ゆつくりと燗は銚釐で外は雪
八月に貼り付いてゐる昭和かな
オリオン座教ふる父の喉仏
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[たねやりょうじ(1958〜)「櫟」殻斗同人]
序:江崎紀和子
跋:櫛部天思
装丁:君嶋真理子
四六判並製小口折表紙
214頁
2022/05/20刊行