◆第一歌集
言葉の技巧もさることながら、短歌で何より大事なのは真実の心の表現だとつくづく思った。さらに著者は二人三脚ぶりを詠い、また、二人での静かなひとときを詠うのである。
(跋・徳山八邨)
◆自選五首
米作り八十七年の人生は妻と肩組む二人三脚
農協の特等米の認定書神棚に上げ妻と合掌
自家蒔きの大根・白菜出品し入賞の知らせに妻驚喜す
退院を夢見て受けし大手術これが別れ目知る人ぞなし
化粧して穏やかに眠る妻の顔部屋には院長の菊の花あり
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[よこうちすすむ(1934〜)]
跋:徳山八邨
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
178頁
2022/04/03刊行