◆第五歌集
かの葉月出逢ひしわれらたとふれば弓手と馬手の必然として
人はなぜ書くか。いろいろな人が論じています。悲嘆に暮れてなす術もなく、胸が押しつぶされる状況に陥った時、書くということによってその過酷な状況をいわば整理・客観視でき、心のジタバタから救済されるということを、私自身この間はっきりと認識しました。
(あとがきにかえて:宮野健次郎)
◆内容紹介
春の日は祖母の優しさ 野に咲ける花の名前を教へたまひぬ
夏の日は母の烈しさ 総身を子に与へつつ燃え尽きゆきぬ
秋の日は父の残光 黄金なす枯れ葉 燦燦 惨惨 潸潸
冬の日は祖父の尊さ 此の世にて会へざりしこと如何ほどのこと
ジョットの真青 天上の青 永遠の吾が憧れよ もうすぐあへる
まりちやん、まりちやん! たつたひとりの愛しい子 パパをよろしく 良い人生を
けんさん、けんさん! わたしの良人 愛してる 君を想へば涙あふるる
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[とくたかひろこ(1951〜)]
あとがきにかえて:宮野健次郎
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装グラシン巻き
110頁
2022/03/01刊行