◆第二句集
平成十四年から令和三年までの句を自選した。
全くの空白期間を経た感のある今、師の教えには程遠いものであるが、ここまで歳を重ねてこられた記録として纏めてみることに踏みきった。
(あとがきより)
◆作品紹介
火の山に春耕少しづつ動く
けふ一日ゆるりといませ穴まどひ
どこからも見ゆ夕蝉の集まる木
晩夏光地下道A の出口かな
春疾風ふんばつて立つ木偶坊
万愚節原発二号鳥瞰図
太夫哭く人形の泣く鳥曇
抽斗に二枚の葉書終戦日
人噫と褻とも晴とも二月過
暗がりを抜けては動く踊りの輪
*
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[ともだきみこ(1935〜)「椎」「暖響」同人]
題簽:原田喬
カバー装画:松浦澄江
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
174頁
2022/02/17刊行