◆第一句集
ある時は作者の分身として、またある時は作者に伴走されながら、主人公は四つの章を通じて成長する。
小川軽舟(序より)
◆自選十句
アーモンド咲いて騙し絵から少女
晩春の雲に乗りたし縋りたし
破壊的快感放つ炎夏かな
愛されてかつては多忙だった夏
執拗に炎気浴びせよ執拗に
オムレツの卵を選ぶ今朝の秋
いつかとはこない日のことネクタリン
アパートの明るき名前冬の草
ランジェリーショップ煌煌十二月
幸福な終わりそれぞれ蜜柑むく
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[ゆうねずいか(1983〜)「鷹」同人]
序:小川軽舟
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
186頁
2022/03/01刊行