[立ち読みする]
福豆を拾ひポケットふくらます
踏めば雪生きもののごと鳴きにけり
桃の花献じ舞楽のはじまりぬ
父母在りし日のごと庭の花菖蒲
緋目高に声かけ一と日はじまりぬ
読み進むほどに、しみじみと心暖まる第2句集。
●著者略歴
大正9年愛媛県松山市生れ。昭和57年NHK通信講座俳句入門で作句をはじめる。昭和58年「春嶺」・広島春嶺に入る。宮下翠舟先生、石谷秀子先生にご指導をうける。昭和59年「青山」に入る。山崎ひさを・平間真木子・石谷秀子諸先生のご指導をうける。青山同人。俳人協会会員。平成8年第一句集『土鈴』刊。