第7回千葉県俳句大賞を受賞!
●第五句集
俳人は自分の主張を持っていなければならない、作品と文章の両輪である。福井さんはその二つを兼ね備えた作家である。とりわけその静かな、そのうちに燃える叙情性に私は注目している。
(今瀬剛一)
●自選十句
冬林檎祈りのごとく一つ置く
実梅落つ海にも似たる青シート
子の部屋のピアノが鳴れり青葉の夜
この家のまん中に置き水中花
爽やかは健やか夫の良く笑ふ
荒縄をもて夕萩の括られし
源五郎とは大叔父の名なりけり
新聞をかさりと開き雪来るか
子規はいつもの横顔を見せ小鳥来る
水吸うて豆のふくるる良夜なり
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[ふくいたかこ(1940〜)「対岸」同人]
帯:今瀬剛一
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
182頁
2021/09/01刊行