書籍詳細

木暮陶句郎句集『薫陶』(くんとう) [9784781413518]

販売価格: 2,800円(税別)

(税込: 3,080円)

[在庫あり]

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◆第三句集

水と土ぶつけて轆轤はじめかな

四季の移ろいに心を置き、五感を働かせ、愛という詩情を季題に託しつつ俳句を詠み続けてゆきたい。
(著者)

◆自選十五句
この窓の四半世紀や初景色
水と土ぶつけて轆轤はじめかな
窯口に人日の闇ありにけり
体ごと振るフライパン春隣
梅くぐる君は光となりながら
太陽の寿命を言へば亀鳴けり
心とはすぐ染まるもの桜の夜
水音の透けてをりたる谷若葉
航跡といふさよならやサングラス
夏帯を鏡の中に軋ませて
野分あと筆圧強き手紙来る
両の手は太古の器水の秋
目の前の未来信じてばつた跳ぶ
虹色の鳩降り立てる初時雨
銃口の最も暗き狩の森


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[こぐれとうくろう(1961〜)「ひろそ火」主宰]
写真:各務あゆみ
装丁:和兔
四六判上製カバー装
204頁
2021/05/25刊行
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