◆第四句集
傘寿にて生活新たや鉦叩
石花さんの良き身辺や良き俳句人生が手に取るように、伝わってきます。桂郎に直接学んだ、数少ない「風土人」の句集といえるでしょう。
序・南うみを
◆自選十句
初釜に選ぶ茶杓の銘「一途」
紅梅を過ぎ白梅に野点傘
大輪になる魁や牡丹の芽
絵蝋燭灯して春を惜しみけり
霧の湖畔馬車来る鈴の音近し
生涯に我が師数多や梅青し
米どころ青田の中を電車行く
風と来て鬼灯市に紛れ込む
颱風去る華燭や海と空一枚
数へ日の予定溢れて仕舞ひけり
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[すずきせっか(1932〜)「風土」同人]
序:南うみを
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
254頁
2021/04/26刊行