◆第一歌集
ぼくたちもいつか空も飛べるはず チキンだらけの学食メニュー
アントロポセン――地球の歴史上において、人類の生存活動が環境に影響を与えている時代。人間が無邪気に人新世に詠まれる歌たち。
◆作品紹介
頭振り今日の視線を落としきり普段の顔で寝ぐらに戻る
定家が秋を見たのはきっと夜 昼は氷とかじっと見てたし
とりあえず水と木とぼくが使える一人称を検索してる
地下鉄が通過するたび出口から直方体の風が飛び出す
アルコール度数の高い感情はマングローブの森から流す
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[かみもとしゅうじ(1980〜)]
装丁:和兔
四六判ペーパーバックスタイル
88頁
2021/03/30刊行