◆遺歌集
手をつなぐ不意の力をいぶかしむ幼な子と歩く木洩れ陽の道
この歌集を通して彼女が見たもの、考えたことを知り、共感や感動があれば、出版の労が報われます。
(「おわりに」より・佐藤照男)
◆収録作品
オリーブ油垂らして固きパンを食む春爛漫の日使徒のごとくに
眠られぬ夜更け落果の音を聞く詩は待つものだとリルケの言葉
夏と秋のあわいやさしき雨ゆきて幼児とうすきふとんに睡る
あたたかき湿りを持てり唐黍を包みて届く信濃毎日
跪く天使の下と教えられドリンクバーに汲むカプチーノ
いま一度任さるる日あれ自らを愛せぬ子らを抱き留めんため
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[さとうみよこ(1947〜2020)」
おわりに・佐藤照男
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
130頁
2021/03/14刊行