◆第二句集
鷹柱しづかに満ちる風の声
琵琶湖周辺の風景が生き生きと描かれている。このような句から美夜子さんは写生力に優れていることが分る。
(序)
◆自選十句
雑木の芽仏を囲む仏たち
虫送る休耕田も隠し田も
エーゲ海へ金星沈みゆく夜長
香水のほのかに聖書朗読会
ひよんの笛机上に風の吹く日かな
入口の多き教会小鳥来る
千年の冬の桜は一本気
父を呼ぶこゑ冬麗の山こだま
母の日の切手の中の子猫かな
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[やましたみやこ(1945〜)「天為」同人]
序:有馬朗人
装丁:和兔
四六判上製カバー装
196頁
2021/01/18刊行