◆第五句集
星のことよく知る人と草泊り
嘗て草原の草刈りは、山に仮小屋を建て、寝泊りして行った。それが草泊りである。民謡「刈干切唄」に唄われている。
思えば、草原の研究に長く携わった。そんな思いも込めた。
(あとがきより)
◆作品紹介
酒少し入つてをりし鶏合せ
働いて働いて死ぬ遠郭公
万緑やゆつくり坐らせて貰ふ
畦塞ぐ蛇をやさしく叱りをり
星のことよく知る人と草泊り
雪解川暮らしの裏を流れけり
座仕事の木屑を払ふ日永かな
耕して石を拾ひて耕せり
母を一人で死なしめき桃の花
父母のもの減つてゆく桜かな
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[おおたつちお(1937〜)「草笛」代表、「鬼怒」会員、「百鳥」創刊同人」
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
176頁
2020/12/14刊行