◆第四句集
生々流転する時空のクオリアを言霊の力によって結晶させ、現実から異次元の詩的現実の時空へクオンタム・リープ(非連続的飛躍)さながらに飛翔することが私の目指す俳句の姿である。
(あとがきより)
◆自選十二句より
クリムトの金の煌めき卯浪立つ
火蛾の舞ふ闇の深さや地雷原
槍長きドン・キホーテに秋陽射す
長考の果てなる一手飛蝗跳ぶ
縄文の舟分け入るや稲の波
年輪の声聞く霜の夜更けかな
冬雷や鎬を削る赤と黒
音階の行きどまりにて鶴凍つる
意表衝くロングシュートや寒明くる
土筆野の水子地蔵の鼓動かな
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[あさぶきひでかず(1946〜)「俳句スクエア」同人、「句親会」・「ハナマル句会」・「新宿句会」各世話人」
挿絵:勝間田弘幸
跋文:冨田正吉・和久井幹雄
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
188頁
2020/11/28刊行