◆第一句集
帆船の絵皿に夏の来りけり
平成が終りをつげたとき、にわかに俳句にも一区切りつけて新たな一歩をふみだそうという思いがわいた。
(あとがき)
◆自選十句
阿夫利嶺の雲をぬぎゆく初景色
ひと雨に色をかさぬる芽吹山
脱ぎてよりずしりと重き花衣
帆船の絵皿に夏の来りけり
土牢へ道とる茅花流しかな
闇深き方へとあゆむ蛍狩
ひと節の竹の筆立て月さやか
長き夜や巻の名のみの「雲隠」
坂の名は昔のままに漱石忌
クリスマスソングに木馬まはりだす
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[おか・ようこ(1951〜)「萌」同人]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
198頁
2020/11/28刊行