◆第一句集
紺碧の空より滝の生まれけり
俳句を詠むということは、自分と向き合うということです。
自然の雄大さ、生きものの不思議、花の美しさに感動することです。
生かされていることに感謝し豊かな歳を重ねたいと思います。
(著者)
◆自選十句
山の夕焼浴びきし肌をしづかにふく
白桃の水をはじきし重さかな
鬼やんま太古の青を連れてくる
たましひを入れて立ち去る菊師かな
一途なる目があり沖縄慰霊の日
鳥はみな北を目指しぬフクシマ忌
紺碧の空より滝の生まれけり
ひとつづつ重さのちがふ寒卵
水の壁押して目高の浮かびくる
憲法を十五の君と語る夏
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[はらゆりこ(1936〜)「暖響」「椎」同人]
装丁:君嶋真理子
四六判フレキシブルバック装
196頁
2020/09/16刊行