◆第十七句集
ふと、ブリタニカで面白い言葉に出会った。「他界観」「離人症」人との違和感に悩みつつ、自らの感覚に拘り続けてきたが、これだ! と答えが分かったようで、すこし安心した。宿題を抱えたままあの世に行かずにすむ。
(あとがき)
◆収録作品より
雪崩つゝ朝は来るなり海馬にも
梅三分三途の川の風の音
ひとごとの柩がとほる著莪の花
青あらし荷札に黄泉平坂と
天涯や八月の雲あそばせて
みのむしの目線の先の戦かな
雪ふるや未生以前の声いかに
ころあひといふふたしかさ月の鶴
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[はたゆみ(1938〜)「豈」所属「GA」発行人]
装丁:君嶋真理子
B6判横並製小口折表紙
80頁
2020/9/1刊行