◆第三句集
囀りは空をゆく舟漕げや漕げ
甘苦と共に、俳句は続く。
今こそ視線を上げよ、世界を讃えよと促す、
川崎雅子渾身の328句。
(帯・満田春日)
◆自選十句
正月はさみしいと母窓に凭る
春の月母がほめれば輝きぬ
さみしがる母にほらねとさくらんぼ
死なないで!夏布団はぎ母を抱く
逝きし母に夏の布団をかけ直す
走り梅雨骨になりても母であり
汗つかきの母へこの世の風送る
母の遺せしものアッパッパにも名前
母に来る郵便の絶え半夏生
この冬を生きていますよお母さん
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[かわさきまさこ(1943〜)「とちの木」創刊代表]
帯:満田春日
装丁:君嶋真理子
四六判ペーパーバックスタイルビニール掛
194頁
2020/8/1刊行