◆第三句集
自然のありのままの姿を
生活のありのままの姿を
そこに少しの余情を漂わせた
自然随順の句を
「ハンザキ創刊のことば」(平成27年9月)より
◆自選十五句より
ふぐりまで風を通して夕端居
捨ててある蕪より蕪の花が咲き
醍醐派の秋の大きなかたつむり
蠅がをり朽木はさみて蜘蛛がをり
狐火に閂をするだけの小屋
山遠くあれば静かに虫送り
秋風や地より浮き立つ木偶の脚
走り根に日の届きたる寒施行
恍惚の母に隣りぬ庭うらら
苗障子少し直して行きにけり
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[はしもとせっか(1951〜)「ハンザキ」創刊主宰]
装丁:君嶋真理子
四六判ソフトカバー装
2020/8/1刊行
202頁