◆第一句集
雛飾る仕事に活きる娘嫁ぎし娘
忘れていた年月の中のある場面が見事に思いだされその一つ一つが自分の大切な時であったことに気付かれたのでしょう。
俳句が自分にとってどんな意味を持っていたか、そのことに改めて気付かされたのです。
(跋・金田志津枝)
◆自選十句
ポケットがある団栗を拾ふため
かんばせの吾子にも似たる雛選ぶ
天花粉湯上がりの子を並ばせて
独楽のひも持つ手に添へし教師の手
日々変はりゆく干し柿の色形
年忘れ食べて笑つて食べにけり
赤蜻蛉一群といふ数へ方
鶴の舞ふ庄内平野大きかり
出国の前夜の吾子と花巡り
雛飾る仕事に活きる娘嫁ぎし娘
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[ねもとはるみ(1955〜)「諷詠」会員「花蝶会」所属]
跋:金田志津枝
装丁:君嶋真理子
四六判ソフトカバー装
184頁
2020/6/11刊行