◆第一句集
半世紀前はこなひだ秋扇
おもえば、俳句に心惹かれるようになってからほぼ半世紀になります。俳句という小宇宙の奥深さはまことに限りなく、探るに尽きることがありません。
(あとがき)
◆自選十二句より
たとへばと視線走りぬ秋灯下
嫂と花冷えの卓拭き合へり
息深くたたずむための春の水
父母のゐるかのやうに朝寝せり
立葵いまも平屋に兄夫婦
水積んでくづして秋の噴水よ
からころと来て初冬の音となる
寒満月この世が異界かもしれず
半世紀前はこなひだ秋扇
略図には無し松の木も秋風も
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[たかはしみちこ(1943〜)「鴫」代表]
序:井上信子
装丁:君嶋真理子
四六判ハードカバー装
190頁
2020/5/30刊行