◆第一句集
霧氷咲く樹林に雲の影走る
山岳俳句の多さに目を見張った。同時に誠実な人柄の裏付けが感じられるところがなんともいい。
(序・岡田日郎)
◆自選十五句より
烈風に春濤砕け石廊崎
爆裂口映る山湖に柳絮舞ふ
三段の滝の轟き渓紅葉
神輿出す緑衣神主幣を振る
雷鳥のまなこ雛追ひ岩の上
灯台の光芒うすれ初明り
老鶯のまだ鳴きキレット小屋灯る
鮭跳ねて漁師棍棒もて打てり
登山前讃美歌唄ひ女学院
霧氷咲く樹林に雲の影走る
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[なごうぜんりゅう(1939〜)「山火」同人]
序:岡田日郎
装丁:君嶋真理子
四六判ソフトカバー装
178頁
2020/4/30刊行