◆第三句集
日輪の馬車のタクトや夏の雲
四頭立馬車の日輪は毎日東の空から西の空へと走ってゆく。
この日輪のタクトに万象の交響楽が流れる。この一小節の一楽器の音を集めてみました。
(著者)
◆収録作品
竜天に登り天竜川光る
早春の白猪どつしり伊吹山
掛軸は朱描鐘馗や初節句
三輪山や幾千萬萬魂若葉
七夕や人麿歌集第一首
天の川渡りに月人壮かな
はじめての一花茶の花原木に
少しづつ眠りに入る冬田かな
漆黒の時空這ひゆく除夜の鐘
初明り國常立尊かな
Amazonでの本の購入はこちらより→
Amazon
ご本の紹介→
(ふらんす堂「編集日記」)
*
[いまいずみただよし(1934〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判ペーパーバックスタイル
78頁
2020/2/22刊行